私というちっぽけな表現者

もの書きミュージカルダンサーへの日々。

大好きな人の人生のターニングポイントに立ち会えてものすごく喜ばしいはずなのに、どうしてこんなに心が苦しいのだろう

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こんなに言葉にしたくないと思った舞台ミュージカルは、初めてでした。

私の持っている少ない言葉だけじゃ足りないくらい素晴らしくて、美しかったからです。

感無量な舞台の素晴らしさが、私の言葉によって消えてしまうのが嫌だったからです。

 

でも、言葉にしなければ伝わらない。

 

私は大切なことほど言葉が負けちゃうから、言葉にしたくなくなるのですが、

 

それでも

書かなければ、この溢れんばかりの気持ちは誰にも伝わることなく終わってしまうのだ、それは嫌だ、と思い、

やっと重たい腰を持ち上げるようにブログに向かいました。

 

 

私はなぜか同世代の女性に憧れや尊敬を持つことが多いようで、

世界的ダンサーの菅原小春さん、女優の土屋太鳳ちゃん、歌手・女優の大原櫻子ちゃんが大好きです。

 

いつか必ずこの3人と友達になりたいと本気で思っています。

そのために、もの書きミュージカルダンサーとして活躍するのだ! と宣言しているのです。友達になるには、彼女たちと同じ世界のところまで行かなければなりませんからね!

 

それで、今回、そのうちの1人、

大原櫻子ちゃんの初主演舞台を観てきました。

 

櫻子ちゃんの第一声を聞いただけで体の下の方からゾワ〜ッと鳥肌。

一言、いや、一音を聞いただけですよ?

それだけで人をめちゃめちゃ感動させる、心をグッと押すなんて、すごすぎやしませんか??

 

それは私だけではなく、周囲の人も同じことだというのは、休憩中にすぐわかりました。

 

本当に本当に観に行ってよかった、素晴らしい時間を過ごすことができた、ありがとう、そう思いました。

 

 

 舞台を終えた後、櫻子ちゃんは挨拶でこんなことを言っていました。

「人生の中でもターニングポイントとなった作品でした。」

 

そう言って多くのお客さんからスタンディングオーベーションで拍手をもらい、

 

キラキラ輝いた目で、

涙で顔がくしゃくしゃになりながらも

笑顔を絶やさず深々とお辞儀をして

舞台を後にする櫻子ちゃん。

 

 

こんな素晴らしい瞬間に立ち会うことができるなんて、ものすごく喜ばしいことなのに、

 

私の心は、

心臓をジワジワ握られたかのように

ギュウッと痛むのです。

 

なんとか息を整えようと呼吸します。

目から涙がボトボト落ちて止まりません。

 

その日は大雨でした。

まさに私の心もそんな感じでした。

 

はぁあ。

 

深いため息と呼吸が混じった空気を吐き出して、

 

私はこの正体が何なのか認識しました。

 

私の目指すところが、果てしなく遠くにあるような気がして怖い。どんどん遠くに行ってしまうようで、怖い。

 

舞台の中心でたくさんの方に感動を届けて、感謝されて、

でもそれくらいの魅力と人柄を持った櫻子ちゃんのことが、羨ましいを通り越して憎い。

 

自分の中にこんなにドロドロした感情があるのかと思いました。

もっと素直にすげー!!!って感動したかった。

 

でも、だからこそ緻密にその日の櫻子ちゃんのすごいところを分析しはじめました。

 

で、1番思ったのは、

1発目。

何に関しても「1発目」から全てを引き込むような表現をすること。

 

その一音をきいただけで、

後の全てが極められているのか、完成されているのかがわかるのだなと気づきました。

 

刺激もらった、もっとできる!