私というちっぽけな表現者

もの書きミュージカルダンサーへの日々。

言わなくてもいいことを言う失敗

f:id:nonchoco2525:20171117102901j:plain

 

先日、少し嫌だな~と思うことがありました。

 

別にその人が嫌いだとか、悪いだとか、私が心狭いとか、

そういう話ではなくて、ただ「言わなくてもいいこと」を言われただけなんです。

その人に、とても感謝しているし、大好きだし、一緒に居て楽しいです。

 

でも、そのせいで、不快な思いをしてしまったことは事実。

もう少し考えてほしいな~と思ってしまったことも事実。

 

 

でもそんな「言わなくてもいいことを言ってしまう失敗」は、

実は誰もがやったことのある失敗ではないかと思うんです。

 

というか、私もこれで苦い思い出があるので......(笑)

 

 

「お芝居は思いやり」

 

もうすぐ本番の舞台の脚本・演出家さんがそう言っていたのですが、

これって、日常でも当然あてはまることですよね。

 

自分のことばかりを考えて演じても、全く面白くない。

対面している相手の役者さんのことを考えながら演じていくからこそ、面白くて、伝わるものかできる。

何より、そうすることで演じる自分たちが楽しくなる。

 

でも、「思いやり」っていっても、自分のことで精いっぱいになって

これがなかなか気づけないことも。

 

 

大学時代の私は、というか、もう、高校時代とかも、もうずっとですけど、

 

私は、自分さえよければ、という考えで行動してしまうことが多かったように思います。それでも人間関係がうまくいけば何も問題はありませんが、

今まではまだ、子供だからかわいいもんよと許されたものが、

大人になるにつれ、そんなんじゃ何も自分の望みなんて叶わないということに気づかされます。

 

言わなくていいことを言ってしまうって、

結構自分の中で葛藤があるし、気づいた時には言っちゃってたっていう

なんだろ、本能的なところからくる失敗じゃないかと思うんです。

人間の欲? みたいな(笑)

 

 

私の場合、

とても大好きな友人を、何の悪気なく言った言葉で、傷つけてしまったということ。

大好きな友人で、しかも傷つけるつもりじゃなかったので、

逆にとてもつらかったです。

うわ、自分って、そんなことも気づかないような性格悪い奴なんじゃないかって。

 

でも、後々考えてみれば、

いや~あれは別に言わなくていい言葉だったよな、

ただ自分が言いたくなっただけだよなと軽はずみで言った言葉を後悔しました。

 

その後、きちんと謝り、その友人とはいい関係でいられているのですが、

その一件で、相手のことを考えて、言葉を選ぼうと意識するようになりました。

 

別に、これは会話に限ったことではなく。

例えばSNS

何気ないこともた~くさん呟けるとても素敵な場所ですが、

自分や相手にとってマイナスなことは、別に言わなくてもいいですよね。

 

それでも、どこかはけ口が欲しくて、呟いちゃったりすることもあるのですが(ほらやっぱり本能的(笑)?)、

私は後で、やっぱあの時ちょっと我慢して呟かんどけばよかったと後悔することが多いです。

 

だって、相手も自分も嫌な気持ちになるのなら、

一瞬の欲を満たすための自己満を我慢したほうが良いじゃないですか。

 

一瞬の欲なら、出さずに飲み込んだって、たいてい時間とともに忘れちゃいます。

 

それで、ついこの間、

私が、親知らずを抜いてご飯食べれない、ご飯がおいしく感じないというのを

知っておきながら、

というか、その話をしながら、

 

「私今日、焼き肉食べてきた~! 良いだろう」

みたいなことを言われたんです。

 

咄嗟に、

 

「うわ~、いいな~。私も食べたいな」

 

と答えましたが、内心イラっとしました(笑)

 

いやいや、その自慢話、今はしなくていいでしょ~!! みたいな。

友人、ご丁寧に、お店の話までしてくれました(笑)

 

 

その時に、気が付いたんです。

 

ああ、言わなくてもいいことを言う失敗ってこういう感じなんだなって。

 

焼き肉の話、別に私にしなくても、

別の人に話したり、それこそSNS上で大いに投稿すればいいじゃないですか。

このお店、意外とおいしかった~!! って。

 

多分友人も悪気はなかったと思うのですが、

相手のことをもう少し考えて、つまりは思いやりをもっていれば、

言わなくてもいっか、となったはず。

 

言わなくてもいいことを言ってしまう失敗って、

歳を重ねようと、意識していないと、なかなか気づくのが難しいのかもなと思いました。

 

だからこそ、私はお芝居とかダンスとか文章とか、

そういう表現をしていく中でも、そして、日常の中でも、仕事とかもそうですし

ちょっとだけでも「思いやり」を意識して行動していきたいと思いました。

 

だって、ほんのちょっとした気配りや思いやりの行動で、

仕事できるかとかの信用に繋がったり、

読み手のことを考えた文章になっているかという思考の癖になったり、

プロのダンサーとして活躍するときに、こいつは可愛がってあげたい、舞台に出したいと思ってもらえるかが決まるんじゃないでしょうか。

 

そう考えると、ホント日々の積み重ねですね!!

 

それが、全て! 全て自分の価値にもつながってゆくんじゃないかと

最近、めちゃめちゃ思います!!