私というちっぽけな表現者

もの書きミュージカルダンサーへの日々。

今年も選挙投票に行かなかったが、去年の私とは違う 

 

初めて応援したいと思える人ができた

 

 

 去年、私は全く投票というものに興味がなかったんです。

「選挙日? えっ? いつ? え? もう終わったの? いつの間に?」

っていう感じでした。

 でもでも、20歳になって選挙権を得たものの、19歳まで全く選挙というものに興味がないやつが、20歳になりました! 選挙行きます! いぇーい! ってなるでしょうか(笑)? 

 

 今年も選挙にはいきませんでした。

 でも、去年の私とは全く違います。何が違うんだ? 去年と何ら変わっていないじゃないか。と言われそうですが、本当に違うんです。何が違うのか。その変化が訪れたのは、投票日の三日前でした。

 

 フェイスブックにある動画が流れてきたんです。見知らぬ人がシェアされたものでした。それが、「三宅洋平」の選挙フェス動画でした。歌手が1000人渋谷に集めたらすぐにニュースになるのに、渋谷に一万人以上集めてもテレビで一切日報道されないのはなんででしょうか?広めずにはいられない、心が震える演説です。そう書かれていました。

 私はその動画を見ました。初めて、選挙演説に感動しました。この人の言葉は本物だと感じました。政治の世界の人から見れば、常識のない未熟者なのかもしれません。でも、私たち、一般の国民にとっては、共感できる部分が多いのです。それはなぜか。彼は、私たちと同じ目線にいるからです。謎の下から目線でも、上から目線でもありません。私たちの中に溶け込んでいる一人の国民が国民として、立っていたからです。

 私は、彼の姿がウルグアイ元大統領ホセ・ムヒカさんと似ているような気がしました。ムヒカ氏は庶民と同じ暮らしをしています。もしかすると、三宅洋平さんは、私よりもギリギリの生活をしているのかもしれません。そんな人だからこそ、いえる言葉や、説得力のある言葉が出てきて、人々に感動をもたらします。そこが、二人の共通点のように思いました。

 

 今日、選挙の様子をテレビで見て思いました。多くの立候補者が勝ち負けにこだわりすぎている。みんながみんな、勝たないといけない。負けられない。と口々に言っていたからです。選挙って勝ち負けが大事なの? 疑問を抱かずにはいられなかったし、一生懸命さが、裏目に出て、すこし引いてしまいました。

 

 たすけてください。とか、一票くださいとかそんなことを大声で叫ぶよりも、冷静に、誠実に、自分が立候補した目的を自分らしく一国民として、伝えてほしいと思いました。

 

なんにせよ、私はこの動画で、三宅洋平という一人の人間を応援したいと思えたのです。投票日は7月10日だから、この人のために投票しに行くことを決めました。

 

 ですが、その日、投票所を地図で検索するまでして歩きはじめたのに、予定が入ってしまい、行くことができませんでした。

 

 私は、投票しなかったことに罪悪感を覚えたし、とても悔しいと思いました。

 この心の変化が去年の私とは違うのです。選挙に行かなかったことを惜しいと思える。去年の私であれば、全くもって気にしなかったでしょう。それが、悔しいという感情を持っているのです。だいぶ違うと思いませんか?

 応援したいと思える人がいる。そんな選挙に出会えたことが、本当に素敵なことだと思いました。

 だって、よくわからないから、とりあえず自民党に。とか、名前だけ知っているひとに。とか、そういう人が多い中で、自分の意志で、人を選ぶことができるんです。これこそ、価値のある一票じゃないかなと思います。

 

 若者だろうが、子供だろうが、大人だろうが、関係ない。

人の心を動かすことのできる立候補者は、今の政治界に、どれほどいるのでしょうか。

 

 政治に興味を与えてくれた彼に、感謝しないと。