私というちっぽけな表現者

もの書きミュージカルダンサーへの日々。

【ネタバレちょっこっとだけ注意】陸王に学ぶお芝居

 

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「これのせいです」

 

 

日曜劇場『陸王』、観てますか??

視聴率40%達したようで、ものすんごく面白いです。

わたしは、毎回涙しながら観てます(笑)

 

 

先週、第4話がありまして、

少し話をまとめますと、(観てない人はここから目隠し!)

 

初めて、シルクレイを使った足袋のランニングシューズを

茂木(竹内涼真)が履いて走ってくれて、

見事な走りを茂木はみせてくれるのですが、

 

最後の最後に足をつって、またしてもゴールならず、、、という結果になるのです。

 

 

その後、シューヒッターの村野(市川右團次)とこはぜ屋の社長宮沢(役所広司)は、

茂木の元へ行きます。

 

茂木は、何も言えない2人を前にして、こう言うのです。

 

「これのせいです」

 

なんと、陸王を差し出して、きっぱりと言います。

 

2人は、ハッとしますが、

やっぱり何も言いません。

 

そして続けて茂木は言うんです。

 

こいつのせいで、久々に走るのが楽しかったと。

 

ケガや、会社の契約問題で、

どん底まで落ちていた茂木。

 

希望がみえた瞬間でした。

 

第4話は、多くの人がこのシーンで涙したことと思います。

 

もう直ぐお芝居の本番を控えているので、

お芝居脳でこのシーンを分析してしまった私は、

 

役者さん方も素晴らしいし、役者さんありきのドラマですが、

このお話を手がけた、池井戸潤さんと八津弘幸さんのすごさが甚だしいと思いました。

 

たった一言で、視聴者を惹きつける。

それは、お芝居の中ではテクニック的なのかもしれませんが、

その技術を毎回、違和感なく取り入れられるって、簡単なことではないと思うんです。

 

そう思ったのも、自分が文章を書くようになったから。

 

記事を書くと言っても、ただ文字を書くということじゃないじゃないですか。

まず伝えたいことを考えて、大枠をつくり、

そこから、それに沿った細かいセリフや内容を積み上げていく。

 

お話のキャラクターや世界観、読み手の視点。

本当にいろんなことを考えて、作品というのはつくられているんですよね。

 

 

地道で大変だけど、楽しいんですどね(笑)

 

だから、私も一つ一つの言葉を大切に読み解いて、演じたいと思いました。