私というちっぽけな表現者

もの書きミュージカルダンサーへの日々。

【告白なんて滅相もない系女子の告白】万能ガラパゴスダイナモスの川口大樹さん、あなたに惚れました

 

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私はついこの間、結婚したい理想男性の条件をリストアップした。

 

外見から内面まで、考えられるありとあらゆる条件を書きだすのだ。

 

最初は本当に普通の条件ばかりだった。

優しい、面白い、誠実、一緒に居て安心する。

 

外見だって、そんなに高望みしていなかった。

身長は158センチの私より少しでも高ければいいし、

顔だって生理的に無理とならなければ、全然大丈夫だと思う。

あ、ただ匂いフェチなので、そこだけ厳しいかもしれない(笑)

 

とにかく、ありきたりだった。

そして気がついた。

 

ん? これ、今まで自分が好きになった男性の特徴ばかりじゃないか???

 

そうだ。私は、異性というと、数少ない付き合ってきた男性しか知らない。

 

「好きになった人が理想の人」という、いかにもポエム~な名言があるが、

 

事実、私はそんな感じだったのかもしれない。

 

偶然出会って、偶然仲良くなって、偶然お互い好意を持つようになると、

どんどんその人が好きになってゆく。

あの現象はなんなのか。

愛着なのか、なんらかのマジックなのか......

 

 

そうなると、ごく自然な流れで付き合うようになり、

私はいつもこう思う。

 

「あ~、私って、こんな人がタイプだったのか」と。

 

自分でも、自分の好きなタイプが分からない、というのは私だけなのだろうか。

 

こういう類の好きなタイプ、というのは、

イケメン芸能人などをかっこいい!この人大好き!というのとは違うような気がする。

 

まるで、理想と現実が違うように。

 

だから、結婚したい理想の男性を書くのに少し戸惑ってしまったのだと思う。

理想と現実が混同してしまたのだ。

 

「笑顔がクシャっとしていて、かわいい」

 

 

なんて、いつぞやの彼の笑顔をみて思ったことではないか。

 

あーーー、お恥ずかしい(笑)

 

何だかよく分からなくなってきた私は、エイッ!ヤー! と、

ガンガン筆をすすめた。

あ、すすめる、ではなく、書きなぐるの間違えだ。

 

すると、不思議なことに、

それらの条件が、未来へ向いてきたことが分かった。

 

お互いの目標を尊重し、切磋琢磨できる人

何か一つ、気の合う趣味があること

何か一つ熱中できるものがあり、輝いている人

 

などなど(笑)

 

最初に書いた条件よりは、理想っぽいというか、

今の自分とは距離のある条件になったと思う。

 

というのも、これは、威勢の理想条件を出すことによって、

自分の理想条件を知るという心理テストのようなものだからだ。

 

海外で活躍する男性と結婚したいというのなら、

自分もそのレベルに達していなければ出会えない。

 

とまあ、少し脱線してしまったが、

何が言いたかったのかというと、

私の理想の男性は、

先日行なわれた、万能ガラパゴスダイナモス『ハダシの足音』脚本演出の川口大樹さんでは全くないということだ。

 

 

まず、外見からして、あまりタイプとは言えない。

いや、別に川口さんのような方がイケメンじゃないということではない。むしろ、とても顔もシルエットも整っていると思う。ただ、私のタイプでは、ないかな~というだけなのだ。

 

でも、私はいつものパターンである

友人関係からじわじわ恋人へという感覚で、川口大樹さんに惚れてしまった。

 

 

いや、川口大樹さんの脳みそに惚れてしまったのだ思う。

 

私は、万能ガラパゴスダイナモス公演『ハダシの足音』を観劇し終えた後、

しばらくの間、呆然としてしまっていた。

 

私は頭が弱いのだ。

 

この物語の伏線を繋げてゆくのに必死だった。

 

物語の点と点を繋げてゆく作業はとても大好きだ。

でも、正直に言うと、今回のストーリー展開は早いし、理解が難しかった。

 

いくら物語の謎解きや妄想が大好きな私でも、

観劇後、脳みそに疲れが出てきた。

 

なんせ、考えさせられるだけでなく、笑わせられるし、泣かせられるし、ゾクッとさせられるし、感情も揺さぶられながらのことだからだ。

 

だが、もしかして、と私は仮説を立てた。

 

もしこれが彼らの狙いなら?? 観客を様々なからくりで錯乱させて、その上でなぞ解きにも無我夢中にさせる。

 

そう。私のように。

 

観劇中の私はこんな体感をした。

 

段々とふえてゆく物語の違和感が、すこしずつ明らかになってゆく。

そして終盤に差し掛かると、拍車がかったようにこれまでの謎が明らかになり、同時に感動がドーーーーンッ!! とくるのだ。

 

それなのに、だからといって重たすぎず、

ケーキに散りばめられたカラースプレーのように、コメディーが作品に彩を持たせている。

 

観劇後、さらに、ドキッとする。

 

 

私は、この感覚を以前にも感じたことがあるのだ。

 

11月26日、東京でおこなわれる演劇版『殺し屋のマーケティング』の脚本演出も務めている中村雪絵先生のコラボアートQによる『求』、そして、岸谷五朗さん、寺脇康文さんがプロデュースする地球ゴージャスの『The love bugs』。

 

 

圧倒されるのだ。

何にか。

舞台上の人に。

いや、それだけではない。

私の隣にいる人々にも圧倒されるのだ。

そしておそらく観客の一人であった私も、周りの人たちを圧倒させているのだろう。

 

素晴らしいものを観ると、我を忘れて「反応」してしまう。

それが、どんなに狭い劇場でも、大きなホールでも。

 

みんながそう「反応」してしまうことで、会場内に温かな一体感が生まれる。

スタンディングオーベーションなるものも、

この原理が働いているからではないだろうか。

 

そんな、「舞台」対「観客」だけでなく、観客同士も見えないパワーを浸透させられる舞台を見たときに、

震えるほど、これだっ!! と思うのである。

 

ハコの中に閉じ込められていようと、ある意味、観客はその中で自由になれるのだ。

泣いても、笑っても、驚いてもいい。何も感情を制限することなく、「反応」することができる。

 

周囲に気を遣って、感情をコントロールするという、いわば、「気が散る」ということもなくなる。

 

今回の演劇で、万能ガラパゴスダイナモスもまさにそれだと確信した。

 

彼らの公演はこれが初めてじゃないが、今回の作品で、

そのことがじわじわと実感できたのだ。

 

そんな作品を脚本演出する川口大樹さんに、興味を持たないはずがない。

 

私は、彼を探した。

 

スタッフの方に教えてもらった。

 

「あそこにいる方ですよ」と。

 

数メートル離れたところから彼を見た。

 

ああ、彼がこの舞台をとりまとめた人なのか。

私が彼の顔を知らなかったのは、彼は作品をつくるだけで、表舞台に立っていないからだ。当然パンフレットにも名前だけで、役柄のない彼の顔写真は載っていない。

昔は役者もやっていたようだが、私はその作品を観たことがなかったのだ。

 

彼の周りには、たくさんの女の子たちがいた。

 

話しかけたかったけれど、何を話したらいいか分からなかったし、

何も言えないだろうから、一人彼の横をスルーっと通り過ぎて帰った。

 

 

「あのっ!!」と、呼び止められないかと、起こりえないことを少しだけ期待しながら。

 

 

私は考えていた。

万能ガラパゴスダイナモスの人気はますます上昇し、多くの人に知られる劇団になるだろう。

地球ゴージャスのような、誰もが知る素晴らしい劇団になるだろう、と。

 

あー、私も仲間に加わりたい。

そんな風に演劇を見ているだけで思ってしまった。

 

仲間とこんな素晴らしい作品をつくることができるなんて、幸せ以外の何物でもないと思うのだ。例えいろんなトラブルが起ころうとも、結果的には、やった分だけ必ず幸せになれることを私は、これまでの経験からよく知っている。

 

だから、舞台をやめられないのだ。

 

川口大樹さんの脳みそに惚れました。

そして、万能ガラパゴスダイナモスの皆さんにも惚れました。

 

こんなにドストレートな告白、普通じゃ絶対しないのに(笑)!!

 

誘ってくださった方々に感謝です。

本当に観に行って良かった。

そんな素敵な作品たちが私の方位磁石になってくれます。

 

明後日、私も本番を迎えます。

演劇の舞台です。たくさんの方が観に来てくださいます。

是非、お越しください。

 

川口さんが、惚れてまうやろーってくらいに頑張りますよ!(笑)

 

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