魔法にかけられて、思ったこと
魅力的だと思うことは、
もうすでに自分の中に持っているもの。
大原櫻子ちゃんの第一声の歌声に、鳥肌が立って涙が出る。めちゃめちゃ丁寧に、そして芯のある歌い始めだから。気持ちがこもっているから。
だから、レッスンでもそれを常に意識するようになりました。
土屋太鳳ちゃんの丁寧で、謙虚な生き方、ひたむきさ。それが文章にめちゃめちゃ表れているところ。そういうところに、とても尊敬する。
だから、文章を書くときは手を抜かず心を込めて書くことを常に意識する。謙虚な気持ちで書く。
高畑充希ちゃんのあの独特なオーラにとても心惹かれる。いろんな引き出しを持った演技が好き。全ての役に違和感なくなりきれるところがすごい。
だから、何かしらのパフォーマンスをするときは、その雰囲気に溶け込むよう、なりきる、自分はこうなんだと思い込むようにしようと思いました。
菅原小春さんのダンスに対するパッション。半端なく素敵だし、かっこいいし、そのまっすぐな生き様がありありとダンスに溢れてて、観てる方まで楽しくなって踊り出しそうになる。憧れと尊敬!
だから、私もダンスが好きだ! そして楽しい!!って気持ちを大切に踊っている。
私はこの4人の女優さんが大好きです。
顔だけじゃなくて、それぞれに憧れと尊敬を持てるところが細かくたくさん、具体的にあるから。
この4方(なんだか私の中の四天王みたい)と、友達になりたい。つまり友達になれるような魅力ある人になりたい。そう思っています。
今日、ある女性とお話をした時に、
この4人が好きなこと、そしてなぜ好きなのかというお話をたまたましました。
好きなものについて話すと、口下手であんまり自分のことを話さない私でさえ、夢中になって話してしまいました。
私が彼女たちの素晴らしさをようやく話し終えた後、彼女はこう言ってくれたのです。
「自分が魅力的だと思うことって、もうすでに自分の中にもっているもの、あるものらしいよ」
えーーー?!?!嘘だ!!!
そう思いました。
だってそうでしょ。
私は櫻子ちゃんみたいに鳥肌立つくらいの歌歌えないし、たおちゃんみたいにすんばらしい言葉を、あんなに丁寧に熱心に言えないし、高畑充希ちゃんみたいに超絶魅力的なオーラもない。小春さんみたいなまっすぐと強いパッションで踊れるレベルまでまだ達していない。
自分に無いから、魅力的に思えるんだと思っていたんです。
でも、彼女は続けました。
「だって、その人の魅力的なところに気づいたり見つけたりできるのは、自分の中に共鳴するところがあるからでしょ。共鳴できなかったら、魅力的だとは思わないし、気づかないんだよ」
「だから、もうすでにあなたは、その魅力を全て持ってるんだよ」
思わずこぼれました。
「え、本当にそうなら、私、めちゃくちゃ嬉しいんですけど」
「………頑張ります」
もしそうだとしたら、
その魅力を面に出せるように、頑張らなきゃ。というか、頑張りたい!!何が何でも出す!!
彼女の言葉は私に魔法をかけました。
心が喜んでいます。
現実を突きつけられ、なんとか前を向いていた心が、自然と前を向けられるようになった感じ。
でも同時に、恐れを感じました。
ここで、私にはこの魅力があるから大丈夫〜と、安心してしまうことにです。
これは、とてもとても恐ろしいことです。危険です。
プラスをもっとプラスにすることが一番難しいことだと感じます。
「私はダメ女」から「少しいい女になった」というように、マイナスからプラスに、向かう方がわかりやすい。
「綺麗な女性」が、「もっと綺麗に」の方が難しいし、わかりにくい。だってすでに綺麗になんだから。ダイエットも同じように言えますよね。
私はそう思います。
だから、私は自分が欲しいと思っていた魅力をすでに持っていると信じつつ疑う。
いや、心の底から信じるけど、
自分の現状を見誤らないようにしないといけないと思いました。
だって、いくら私が櫻子ちゃんのようなあの可愛らしい輝いた目を持っていたとしても、現実では、櫻子ちゃんようにお客さんに鳥肌立つくらいの歌を歌ってはいません。
そうなる日まで、自分には憧れの人と同じ魅力を持っていると信じ続け、絶対に安心してはいけない。むしろ、安心したら人生終わりだくらいに思いました。
でも、彼女がくれた言葉は、明らかに私に素晴らしい魔法をかけました。
不安や恐れや焦りを持ちながらも進んでゆける、
強い心になれる魔法を。